Choreonoidの開発版において、GLSL描画エンジンをデフォルトで使用するようにしました。
描画エンジンについてはマニュアルの以下のページで解説しています。
https://choreonoid.org/ja/manuals/latest/install/setup-renderer.html
これまでは古い実装である「固定シェーダ描画エンジン」がデフォルトで使用されるようになっており、新しい実装である「GLSL描画エンジン」を使用するには環境変数 CNOID_USE_GLSL の設定が必要でした。
GLSL描画エンジンも十分安定してきており、描画機能的には固定シェーダのものよりも優れているため、この度GLSL描画エンジンの方をデフォルトに切り替えた次第です。
なお、固定シェーダエンジンを使用したい場合は、環境変数 CNOID_USE_GLSL に 0 を設定することでそちらに切り替えることができます。この変数に1が設定されていればこれまでと同様にGLSLエンジンが使用されます。
なお、GLSL描画エンジンでは、一部のGPUやGPUドライバに関して、影を有効にすると正常に描画されない不具合があります。当方で把握しているケースに関しては、GPUドライバを自動で検知し、問題がある場合は影の描画を無効化するようにしています。
具体的には、以下の環境に対して現状では影を無効化します。
- Windows10
- AMD製GPU (Radeon等)
- Ubuntu Linux
- NVIDIA GPU 用オープンソースドライバ Nouveau
- AMD製GPU
- Intel CPU 内蔵GPU をドライバのバージョン19以降(Mesa19以降)を使用する場合(Ubuntu 18.04の最新アップデートが該当、Ubuntu 16.04は該当せず)
Linuxで使用する場合、現状ではAMD製GPUはあまりおすすめできません。NVIDIAのGeForceかQuadroがおすすめです。
以上について、上記マニュアルページにはまだ反映できていませんが、今後マニュアルの方も修正してまいります。